捜索願を出した夜、警察官が息子にかけた言葉に、私は救われました

不登校のこと

こんにちは、こかげです。

深夜、警察官は息子にこう話しかけました。

「家に帰りたくない、学校に行きたくないなんてことは、なんぼでもある。」

私は、その言葉を聞いて涙が出そうになりました。「学校へ行けないこと」を大きな問題だと思い詰めていた私に、その一言は救いのように聞こえたのです。

この記事は、息子が家出をして捜索願を出した夜の話の後半です。発見から事情聴取、そして警察官が息子にかけてくれた言葉まで、正直にお伝えします。前半(捜索願の手続き)はこちらの記事をご覧ください。

その日の流れ

朝——「学校へ行く」と言って家を出た息子。ところが学校には行かず、途中で別の方向へ向かっていました。

昼——LINEで「帰っておいで」と送ったものの、その後スマホの電源が切られ、連絡が取れなくなりました。

夕方になっても帰宅せず。知人に相談した結果、警察へ捜索願を出すことを決めました。

夜——主人が管轄の警察署へ向かい、捜索が始まりました。そしてその日のうちに、息子の居場所が判明。無事を確認することができました。

最初の報告でわかったこと

確保の連絡が来るまで、警察からは定期的に報告をもらえました。

最初の報告で分かったこと。市内にいる。遠くには行っていない。

それだけで、どれだけ救われたか。電波の情報から、時間の経過とともに捜索範囲がどんどん絞られていきました。可能性のあるエリアを、数十名規模で同時に確認してくださっているようでした。ただただ、すごいと思いました。

発見

最終的に電波を拾えた場所が、自宅のすぐ近くでした。

「自宅の近くにいるようです」

その連絡を受けた瞬間、主人が家を飛び出しました。「探してくる!」と。

私は動けませんでした。「近くにいる」その情報だけで、どこへ向かえばいいのか分からなかったからです。

でも主人は違いました。靴も履き替えず、そのまま飛び出していきました。

うちはマンションです。主人はまず屋上を確認しに行きました。そして——まさかと思って覗いた、建物内の自販機コーナーの裏。そこに、うずくまっている息子がいました。

その話を聞いた時、私は胸がいっぱいになりました。

主人は普段、感情の起伏があまりなく、何を考えているか分からないと感じることが多かった。本当の気持ちが見えないと思っていました。そんな主人の深さを最後に見たのは、息子の幼稚園の卒園式でした。あの日、主人はとめどなく涙を流していた。あれ以来、ずっと平静に見えていた。でも本当は、誰よりも息子を想っていたのです。

だからこそ、わずかな手がかりだけで、まっすぐ息子のもとへたどり着けたのだと思います。あの夜初めて、主人の父親としての深さを、見た気がしました。

数分後に警察が到着。2名が残り、他の警察官は速やかに解散していきました。

そこから、事情聴取が始まる

息子の確認、見つけた経緯の確認。そして——息子の身体チェック。見えない場所に痣がないか。虐待の可能性の確認です。息子の部屋も確認されました。

親への聞き取りも、丁寧に行われました。そのとき気づいたことがあります。最初に話したことを、しばらく別の話をしてから、また別の言い方で聞いてくる。「あれ、さっき話したのに?」と感じました。

でも途中でハッとしました。親も、疑われているんだ。最初は少し驚きました。でも話に矛盾がないか、確認しているんだと気づいた瞬間から、印象がガラッと変わりました。

疑われていると感じて腹が立つどころか——あらゆる可能性を排除せず、子どもを守るために動いてくれている。改めて、感動しました。

警察官が息子に言った言葉

帰り際、警察官が息子に話しかけてくれました。日付が変わっていました。

正確な一字一句ではありませんが、こんな趣旨の言葉でした。

「僕らは、君が変なことに巻き込まれないかを心配してる。

家に帰りたくない。
学校へ行きたくない。
そんなことは、なんぼでもある。

そういう時は、警察に来て、ちょっと話したり、そこで時間を過ごしたりしたらいい。

街には良い人もいるけど、悪いことを考えている人もいっぱいいる。不安になっている子がいないかって、その隙をいつも探してる。

だから僕らは、君らが危ないことに巻き込まれないよう、安全を一番に考えてる」

深夜に、こんな言葉をかけてくれる人がいる。息子に、ちゃんと届いていたと思います。

普段、警察官の方たちがどんな思いで職務に就いておられるか、なかなか知る機会はありません。でも、こんな思いで子どもたちに向き合ってくださっていることを知って、これからはもっと敬意を払わなければと感じていました。

あの夜が、私の子育てを変えた

あの夜、息子が家出をしたことは、決して良い出来事ではありませんでした。

でも私は、警察官のあの言葉に救われました。

「学校へ行きたくないことなんて、なんぼでもある。」

あの日から私は、「学校へ行けない子」ではなく、「困っている子」として息子を見るようになりました。

あの夜の出来事は、今でも私の子育てを支えてくれています。

お断り

捜索方法に関する情報は、警察とのやり取りから私が読み取ったものです。正式に教えてもらった内容ではなく、ほとんどが憶測です。参考程度にとどめていただけると助かります。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました