不登校で通知表が「1」や「―」ばかり。それでも大丈夫な理由【高校進学の体験談】

不登校のこと

こんにちは、こかげです。

担任の先生から手渡された、公立中学校、初めての通知表。

「1」と「―」が並ぶその中身を見て、私は思わず閉じてしまいました。

同じように通知表を見て傷ついているお母さんへ。そして、あの頃の私へ。

この記事では、不登校で通知表が「1」や「―」ばかりになっても、高校進学の道は閉ざされないことを、わが家の体験と具体的な進路情報を交えてお伝えします。「通知表が悪いと進学できないの?」と不安な親御さんの参考になれば嬉しいです。

不登校で通知表が「1」や「―」になる理由

まず知ってほしいことがあります。

通知表の「1」や「―」は、必ずしも子どもの能力を表しているわけではありません。

学校では、授業への参加状況・提出物・定期テストなどをもとに評価します。不登校になると、授業への参加や評価材料が不足するため、どうしても低い評価や「―」がつきやすくなります。

これは学校の評価基準による結果です。決して、お子さんの価値や可能性を否定するものではありません。

親が本当に不安なのは通知表ではない

通知表を見て苦しくなるのは、数字そのものが怖いからではありません。

本当に怖いのは、「この子の将来はどうなるのだろう」という不安ではないでしょうか。

私もそうでした。高校へ行けるのか。就職できるのか。このまま社会に出られないのではないか。通知表を見るたびに、そんなことばかり考えていました。

でも今振り返ると、私が怖かったのは通知表ではなく、「未来が見えないこと」だったのだと思います。

不登校で通知表が悪いと高校進学できない?

結論から言うと、通知表が悪いからといって、高校進学の道が閉ざされるわけではありません。

わが家は最終的に通信制高校へ進学しました。そして高校探しをしていた頃に知ったのは、私が思っていた以上に進路の選択肢があるということでした。

公立高校と私立高校、どちらを選ぶ?

まず、公立高校について。一般的に、公立高校の入試は内申点(通知表の評価)が大きく占めます。そのため、不登校で内申点が振るわないと、公立はハードルが高く感じるかもしれません。これは正直なところです。

一方で、私立高校という選択肢があります。私立は、内申点だけでなく、当日の学力試験や面接、資格などを重視する学校が多いんです。

私の住む地域でも、こんな選択肢がありました。

  • 全日制の私立高校でも、専願の場合は当日の学力試験と面接を重視する学校があった
  • 英検などの資格によって、加点や点数保証がある学校があった
  • 3教科受験を選択できる学校もあった

さらに、退学した中高一貫校の学年主任の先生からは、「公立中学校で受けた実力テストや、大手塾の模試結果などで学力が確認できれば、受験について相談できます」というお話もいただきました。

もちろん、学校によって方針は異なります。ですが、その言葉を聞いたとき、「通知表が悪いから、もう進学先はない」と思い込んでいた私の考えは、大きく変わりました。

就学支援金の拡充で、私立も選びやすくなった

「私立は費用が高いから…」とためらう方も多いと思います。私もそうでした。でも、ここは知っておいてほしい大事な変化があります。

2026年4月から、国の「高等学校等就学支援金制度(いわゆる高校無償化)」が大きく拡充されました。これまでは世帯年収による所得制限がありましたが、その制限が撤廃され、公立・私立を問わず、所得にかかわらず授業料の支援が受けられるようになりました。

支援の上限額は、公立高校が年11万8,800円、私立高校が年45万7,200円です(2026年度時点)。これにより、私立高校でも授業料の負担がぐっと軽くなり、以前より選びやすくなりました。

ただし、注意点もあります。支援の対象は授業料のみです。入学金・施設費・教材費・制服代・修学旅行費などは、引き続き家庭の負担になります。だから「完全に無料」というわけではなく、私立はやはり公立より費用がかかります。それでも、選択肢が大きく広がったのは確かです。

また、お住まいの自治体によっては、国の支援に上乗せする独自の助成制度がある場合もあります(特に大阪府などは手厚い支援があります)。制度の内容や金額、申請方法は年度によって変わり、自治体ごとにも異なるので、最新の正確な情報は、必ず公式でご確認ください。

👉 高等学校等就学支援金制度について(文部科学省)

最初から諦めず、まずは問い合わせてみてほしい

不登校になると、「どうせ無理だろう」と親のほうが先に諦めてしまいそうになります。私もそうでした。

でも実際には、学校ごとに考え方や受け入れ方は違います。もしお子さんが「やっぱり全日制高校に行きたい」という気持ちを持っているなら、学校説明会や個別相談会へ行ってみてください。

私立高校では、受験前に個別相談会を実施している学校も多くあります。不登校の場合の受験資格や、内申点の扱いなどを、直接確認することができます。

受け入れ態勢は学校によって本当にさまざまです。だからこそ、親が勝手に無理だと決めつけるのではなく、実際に問い合わせてみることが大切だと思います。

近年は不登校の子どもが増えています。以前よりも、不登校経験のある生徒への理解や受け入れに力を入れている学校も増えているように感じます。

👉 わが家が5校を見学して進路を決めた経緯は、通信制高校の選び方|5校見学レポートにまとめています。

塾は受験情報の強い味方

もし塾に通っている場合は、塾の先生も心強い相談相手になります。

塾は地域の受験事情や、学校ごとの特徴について、多くの情報を持っています。学校説明会だけでは分からないことや、受験に向けた具体的なアドバイスをもらえることもあります。

塾のホームページや教室には、「〇〇高校合格〇名」という実績が掲示されていることがあります。それだけ多くの受験生を送り出してきた経験があるということです。

進路に悩んだときは、学校だけでなく塾にも相談してみると、新しい選択肢が見えてくるかもしれません。

親の役割は、選択肢を知っておくこと

私が不登校を経験して感じたのは、親の役割は子どもを思い通りに動かすことではない、ということです。

「学校へ行きなさい」「勉強しなさい」。そう言いたくなる気持ちは、私にもありました。でも親がどれだけ頑張っても、子どもの気持ちや行動を変えることはできません。

その代わりに、親にできることがあります。それは、正確な情報を集めておくことです。

通信制高校という選択肢。私立高校の個別相談会という機会。内申点だけでは決まらない受験制度。就学支援金という後押し。親が情報を持っていると、子どもが動き出したいと思ったときに、「こんな道もあるよ」と伝えることができます。

選ぶのは子ども本人です。だからこそ親は、子どもを動かそうとするよりも、選択肢を準備しておく。私はそれが、不登校の子どもを支える親の大切な役割のひとつだと思っています。

通知表には書かれない成長もある

通知表には書かれないことがあります。

今日、知りたいことを調べたこと。好きな本を読んだこと。将来について考えたこと。家族に優しくしたこと。自分のペースで前へ進もうとしていること。

こうした成長は、通知表には載りません。でも私は、そういう力こそ大切だと思っています。

まとめ

通知表の「1」や「―」を見て傷つくのは、それだけお子さんを大切に思っているからです。でも、通知表はお子さんの価値を表すものではありません。

わが家も「1」と「―」だらけの通知表を受け取りました。それでも今、息子は通信制高校で高校生活を送っています。

👉 不登校だった息子の、通信制高校での今の様子は通信制高校3か月レポートに書いています。

通知表だけで、子どもの未来は決まりません。もし今、通知表を見て苦しくなっているなら、どうか知っていてください。

未来は、まだ何も決まっていません。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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