こんにちは、こかげです。
大阪在住のアラフィフ会社員です。
この記事では、息子の不登校から通信制高校進学までの約3年間を振り返り、かかったお金のリアルな現実と、母親としての気持ちの変化についてお伝えします。
このブログを読んでくださっている方の多くは、今まさに「不登校」という言葉と向き合い、不安な日々を過ごされている親御さんではないかと思います。
まずは、ここを見つけて、来てくださって本当にありがとうございます。ひとりで抱え込まずに、少し肩の力を抜いて読んでみてくださいね。
息子のこと
息子は小学4年生のとき、中学受験に挑戦することを決めました。第一・第二志望ともに合格をいただき、私立中学へ進学。
しかし、中学1年の秋頃から体調を崩して欠席が増え、冬には完全に登校できなくなりました。
中学2年の秋、本人の意思で私立中学を退学し、地元の公立中学へ転校。しかし、そこへ通えたのはわずか10日でした。(この転校の顛末は私立から公立へ転校した話に書いています)
不登校になった日のことと、「周囲の目」
息子が学校に行けなくなった時、私の頭の中はこれだけでした。
「なんで!? どうしよう!?」
正直に言うと——息子の心配と同じくらい、「ご近所や知り合いに知られたくない」という世間体への恐怖もありました。
完全にパニック状態だった私は、周囲の目が怖くて、まるで世界中で自分たちだけが取り残されたような孤独感を感じていたのです。
「なんて声をかけたらいいか分からない」だけ
でも、少し落ち着いた今だから、気づけたことがあります。
実は息子が小学生の頃、幼稚園からの友達が不登校になり、そのお母さんと親しくしていた時期がありました。当時の私は、そのお母さんのことを本当に心配していました。「どうにか状況が良くなってほしい」と心から願っていました。
それなのに、当時の私は「なんて声をかければいいのか」が全く分からなかったのです。不用意な一言で傷つけたくないと思うあまり、結局、何も言えずに見守ることしかできませんでした。
今、自分が逆の立場になってみて、はっとしたのです。
周りの知り合いが声をかけてくれないのは、冷たいからでも、見捨てられたからでもありません。「心配しているけれど、どう声をかけていいか分からないから、そっと黙って見守ってくれている」
そう気づいたとき、頑なになっていた私の心が、少しだけ軽くなりました。
出口の見えないトンネルの中で
そうはいっても、不登校が始まってからの2年間は、一言で表すなら「出口の見えない真っ暗なトンネル」でした。
夫婦間での温度差にも、正直イライラすることがありました。私は感情的に焦ってしまう一方、主人は内心心配していたはずなのに、表面上はいつも通り。毎日「今日は登校できた?」と聞くくらいで、何を考えているのか分からず、その態度に腹が立つこともありました。
でも今振り返ると——もしあの時、夫婦二人が同時にパニックになって息子を責め立てていたら、息子の逃げ場はなくなっていたと思います。主人の「いつも通り」が、実は息子のシェルターになっていたのだと、今は感謝しています。
また、周囲に相談するのも勇気がいりましたが、最終的に救いになったのは、息子を昔から可愛がってくれていた妹や従妹の存在でした。親抜きでキャンプに行くほど息子と信頼関係があった従妹のように、「ただただ、分かってくれる人」が身近にいてくれたことは、暗闇の中の光でした。
学校の先生方も親身になって「学校に戻ること」を前提とした提案をたくさんしてくださいました。ただ、中3の夏に通信制高校という選択肢が見えてきた頃には、その熱意に少し疲れを感じてしまっている自分もいました。
不登校は、お金もかかる(わが家のリアル)
少し心の余裕ができてから、直面したのが「お金」の現実です。
不登校の3年間で、わが家が使ったリアルな金額がこちらです。
| 項目 | 金額(概算) |
|---|---|
| 私立中学の学費(通えなくても発生) | 約200万円 |
| カナダ短期留学費用 | 約90万円 |
| 塾・フリースクールなどの学習費 | 約20万円以上 |
| 公立中学転校時の制服・用品代 | 約5万円 |
| 修学旅行費 | 約7万円 |
| 合計 | 数百万円 |
それぞれの体験は、別の記事に詳しく書いています。
- カナダ短期留学:90万円かけてカナダへ行った結果
- 学習費の試行錯誤:親が空回りした話
- 修学旅行:不登校でも修学旅行には参加した話
- 通信制高校+サポート校の費用:3年間で約210万円の現実
当時は、お金を払うたびに「これが息子の学校復帰のきっかけになれば」と縋(すが)るような気持ちでした。
でも今振り返ると、特に学習費用に関しては、「息子のために」というより、「勉強が遅れる」という親自身の不安を消すための防衛費だった部分が大きかったと感じています。
特に、通えていない私立中学の学費を払い続けていた時期は、経済的なダメージだけでなく、「本来なら楽しそうに通っているはずだった」という、叶わない理想にしがみついているような精神的な苦しさがありました。
思い切って手放してみた今なら思えます。「どうしてあんなに執着していたんだろう。あのお金を、もっと別の楽しい体験や旅行に使っていれば、生きたお金になったのに」と。これは今でも少し後悔しています。
心と体の深いつながり、そして「出口」へ
精神は、身体と本当に繋がっています。
不登校の期間中、息子は「過敏性腸症候群」に苦しんでいました。専門医にかかり、薬物療法や食事療法など、良くなりそうなことは何でも試しましたが、状況は良くなるどころか酷くなるばかり……。出口が見えず、本当に辛い時期でした。
しかし、義務教育という枠組みから離れ、通信制高校に進んだことで、「学校に行けていない自分」というプレッシャーから心が解放されたのかもしれません。
あれほど苦しんでいた症状が、今ではすっかり出なくなったのです。
別記事でも書いている通り、今の息子はアルバイトを始めています。新しい環境で、きっと彼なりのストレスやプレッシャーはあるはず。それなのに、不思議なほど過敏性腸症候群の症状は出ません。(その様子はアルバイトを始めた話に書いています)
本当に、不思議でなりません。心と体は、私たちが思っている以上に深く繋がっているんだなと、身をもって実感しています。
入学式を終えて、そんな息子の元気になっていく姿を間近で見て、私はようやく「ここが出口だったんだ」と実感できるようになりました。
進んでいる最中は、いつも不安でした。「ここも間違っていたらどうしよう」と、暗闇を手探りで進む毎日。出口なんて、確信を持って進めるものではありませんでした。
それでも、立ち止まりながらも進み続けた先に、ちゃんと出口はありました。
このブログで書いていくこと
このブログでは、わが家が右往左往しながら経験したリアルを、包み隠さず綴っていきます。
- 不登校にかかったお金のリアルな話
- 本当にやってよかったこと、意味がなかったこと
- 親の焦りから空回りしてしまった失敗談(たくさんあります!笑)
なぜ、格好悪い失敗まで正直に書くのか。それは、今まさにトンネルの中にいる親御さんに、私と同じ後悔をしてほしくないからです。
そして何より、あの頃の、不安で押しつぶされそうだった自分自身に伝えてあげたいからです。
「大丈夫、出口はちゃんとあるよ」
「環境が変われば、人はびっくりするくらい変わるから」
今日、不安で押しつぶされそうなあなたへ
いま、お子さんが部屋から出てこられなくても、体調を崩していても、未来が見えなくても、大丈夫です。出口はちゃんとあります。
「こういう家族の形もあるんだな」「ここは真似してみようかな」と、お茶でも飲みながら、肩の力を抜いてお付き合いいただけたら嬉しいです。
あなたは、ひとりじゃないですよ。その不安が、少しでも軽くなりますように。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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