不登校の子に一人旅はあり?中学生が岡山まで日帰りした体験談

不登校のこと

こんにちは、こかげです。

不登校になって、親が気になることの一つにあるのが「学習の遅れ」ですね。

学校に行けてない上に、学習も出来てない。ダブルパンチ。もうついていくことが出来ない。もううちのコはダメだなんて絶望してました(汗)

この記事は、不登校真っ只中の息子が、普通列車だけを乗り継いで大阪から岡山まで日帰り一人旅した体験談です。最終的に交通系ICカードのチャージが足りなくて改札から出られず(笑)、その失敗も含めて、不登校の時間も、学校で学ぶこと以外に出来ることはあると、母である私が少し元気が出た話です。

日帰りで行けそうな所まで行ってみる。そんな旅

こう言うのは乗り鉄なのでしょうか?各停や快速ぐらいの電車を乗り継ぎ、どこかに行くのが楽しいらしい。

そんな息子がある日、「岡山、行ってみようかな」と言いました。

  • 普通列車だけでも日帰りできる
  • 車窓を楽しむのにちょうどいい距離
  • 岡山城や後楽園、博物館がある

とのこと。

私は少し大丈夫かな?と心配しつつ、息子が外に出ること、そして息子と離れられることを喜んでしまいました。

心配だけど、息子の居ない家に、なぜかホッとした

当日、息子は始発に近い時間に家を出発しました。特急料金が掛からない電車を乗り継いで行くと。

現地では、岡山城・後楽園・岡山県立博物館を巡ったそうです。

自分のペースで見たいものを、好きなだけ見る。遠足では味わえない観光の仕方です。

遠足の小学生に遭遇して焦った話

後楽園を散策していた時のこと。息子は遠足に来ていた小学生の集団に遭遇したそうです。

平日の昼間。制服を着ていない中学生が一人で観光地を歩いている。息子は不審者に思われないか?と心配になったそうです。

「平日の昼間に中学生が一人でおったら、先生に声かけられるんちゃうか……」

今なら笑い話ですが、その時息子はかなり焦ったそうです。

さらに幼稚園児の遠足にも遭遇。無邪気にはしゃぐ子どもたちを見ながら、「あんな頃に戻りたいな」と思ったそうです。

一人で知らない土地を歩く時間。たぶん、いろんなことを考えたんじゃないかなぁ?と思います。

博物館も居放題

息子が一番楽しかったと言っていたのは、岡山県立博物館でした。

学校の遠足では、「もっと見たいのに時間がない」といつも不完全燃焼で、よく愚痴っていました。でも今回はひとりだから、気の済むまで見学した。気づけば3時間経ってたと言っていました。

帰宅後、「3時間おった」と満足そうに話す姿を見て、「良かったな」と思いました。半面、私なら博物館で3時間も何を見ればいいのか分からないやとも思いました。

【トラブル発生】交通系ICカードの落とし穴

息子は交通系ICカードと現金5,000円を持って出発しました。私も息子も、「今どきICカードさえあれば何とかなるやろ」と思っていました。ところが大間違い。

実はJRには「エリア跨ぎ」というルールがあります。近畿圏から岡山方面へ長距離移動すると、交通系ICカードだけでは精算できないケースがあるのです。

岡山駅で改札を出ようとした息子。まさかのエラー。窓口で現金精算することになり、行きの交通費だけで手持ち現金の大半が消えてしまいました。

帰り道は節約モード

予定外の出費で現金が少なくなった。本当なら岡山名物を食べたかったそうですが、「帰れんくなったら困る」と我慢。昼食も最低限。飲み物も節約。帰りの電車では、残りのお金を何度も確認していたそうです。

今思えば、それもまた貴重な経験でした。

「改札から出られへんかもしれん」

夜20時過ぎ。私のスマホに息子から連絡が入りました。

「ヤバい」「改札から出られへんかもしれん」

聞けば、大阪までは戻ってきたものの、改札を出るときに精算するお金が足りないかもしれないとのこと。

改札越しに現金を手渡し。

改札を出られない駅は、家から30分ほどかかります。着の身着のまま走る私。改札を出ることができた息子の第一声は、「腹減った。何か食べさせて」でした(笑)

なんでもいい、一番近いところ。駅前のラーメン屋へ直行。夢中でラーメンを食べる息子を見ながら、久しぶりの充実した気持ちになっていました。

その日は不登校のことを忘れていた

この一日は、久しぶりに不登校を忘れられた日になりました。

学校のこと。進路のこと。将来の不安も。

今思えば、私が苦しかったのは、学校に行けていないこと、そのものではなかったのかもしれません。

学校に行けていないということは、息子が学んだり成長したりする機会がないということ。部屋で動けなくなって、ただただ時間が過ぎていく。それが苦しかったのだと思います。

でもあの日、息子はたくさんの経験をしていました。だから、忘れていられたのかもしれません。

親の本音|「これがきっかけで学校に戻れたら」と思った

一人旅と聞くと、不安に感じる親御さんもいると思います。もちろん無理に勧めるものではありません。でも、不登校だから行っちゃだめとか、楽しんじゃだめと思うのは勿体無いかもしれません。

そして正直に書いておくと、この一人旅をさせたとき、私は心のどこかで「気分転換になって、また学校に行けるきっかけになれば」と期待していました。

でも、その望みは叶いませんでした。当たり前だけど、旅から帰って、息子が再び学校に行こうと思うことはなかったです。

当時は、少しがっかりしたけど、今ならそうじゃないと思えます。

あれから息子は通信制高校に進学し、元気に、前向きに、自分のペースで歩いています。その姿を見ていると、心から思うのです。あのとき願った「学校に戻る」は叶わなかったけれど、これで良かったんだと。

親が願う「こうなってほしい」は、叶わないこともあります。でも、子どもは子どもなりに、ちゃんと自分の道を見つけていく。今ならそう思えます。

👉 息子がこうして少しずつ外へ向かえるようになった背景には、私が「学校に行かなくていい」と伝えて、手放すと覚悟を決めた日がありました。その話はこちらの記事に書いています。

これから一人旅をさせる親御さんへ|交通系ICの注意点

最後に、わが家の失敗から得た、実用的な教訓をひとつ。

遠出の一人旅では、交通系ICカードの「エリア跨ぎ」に注意してください。JRでは、地域をまたぐ長距離移動の場合、IC1枚では改札を通れず、現金精算になることがあります。わが家は、これを知らずに大ピンチになりました。

同じ失敗をしないために、出発前に確認しておきたいポイントをまとめます。

  • ICが使えるか、事前に確認する。「交通系IC 利用エリア」で検索すると、各鉄道会社のエリア図が出てきます。エリアをまたぐ区間は、IC精算できないことがあります。
  • 長距離は「きっぷ」を買う方が確実。エリアをまたぐ場合は、最初から窓口や券売機できっぷを買っておくと、改札で困りません。
  • 往復の交通費を、ざっくり調べておく。総額が分かっていれば、いくら持たせるかの目安になります。
  • 現金は、想定より多めに。ICが使えない場面に備えて、交通費の総額+数千円を、現金で持たせると安心です。
  • モバイルのICなら、外出先でもチャージできる。スマホのモバイルSuica・モバイルICOCAなどは、残高が減っても、その場でオンラインチャージが可能。カード型は外でチャージできないので、心配ならモバイル型が便利です。
  • 「困ったら連絡して」を約束しておく。親の連絡先と、いざという時の帰り方を、事前に決めておきましょう。

まとめ|学校の外にも学びはある

私は、最初の頃、再び学校に行けるようになること、そればかり考えていました。

今回、平日の昼間に日帰り旅行させるなんて、何かあったとき世間から非難されるんじゃないか?と、息子と同じく、実体のない世間にひやひやしていました。

でも、学校に行けなくても出来ることや人生経験なんて、なんぼでも積めると気づいた時。そりゃ、学校に行けるのが最高だけど、今回のことで、それ以外でもいいんじゃないと気持ちが軽くなりました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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