こんにちは、こかげです。
「不登校の子に留学なんて、本当に意味があるの?」「高額な費用をかけて何か得るものがあるなら……。」
もし今、そんなふうに悩んでいる保護者の方がいたら、わが家の体験が少しでも参考になればと思い、この記事を書きました。
結論からお伝えすると、わが家では留学によって不登校に何か影響があったとは思えなかった。でも私は、「不登校と切り離して考えるなら、行かせてよかった」と思っています。この記事では、中学3年生・不登校歴2年の息子が春休みに9日間のカナダ短期留学へ行った体験について、息子の話を聞いて感じたことを親目線で語ります。
この記事は、カナダ短期留学シリーズの①です。関連記事はこちら👇
- ① 不登校×短期留学は意味があるのか(この記事)
- ② 費用・エージェント・準備ガイド|90万円の内訳を公開
- ③ カナダeTA申請を親が代理でやる方法
- ④ ホームステイって実際どうだった?リアルな9日間
- ⑤ 英検会場から2回逃げた息子が英検2級に一発合格するまで
わが家の留学について
- 行き先:カナダ・バンクーバー
- 期間:9日間
- 時期:中学3年生の春休み
- ホームステイ利用
- 親子とも留学経験なし
息子は幼稚園から中学1年生まで英会話教室へ通い、海外のYouTubeもよく見ていました。英語は大好きでしたが、不登校になってからは勉強はほぼしていませんでした。
当時の私は、毎日「なんとか再び学校に通えるキッカケがないか?」と、そのことばかり考えていました。そんなある日、通信教育の資料に紛れていた一枚のチラシを見つけました。それが、カナダ短期留学の案内でした。
今思えば、あの頃の私はとりあえずなんでも良いから、どうにかしたいとの思いで頭がいっぱいでした(笑)「人生観を変えるほどの何かって何?」留学はそこまで価値観を変える体験ではないにしろ、少しぐらい効果あるんじゃない?と言う気持ちでした。
なので息子にチラシを見せて「留学、行く?」と聞いてみると、大して迷いもせず「行く」という返事でした。思わず「えっ、マジで!?」と聞き返してしまいました。正直、「少しは躊躇するだろう」と思っていた私は拍子抜けしました。こうして、わが家の短期留学が始まりました。
留学で不登校は解決した?
答えは、する訳ない(笑)です。そりゃそうだろ!と、今なら分かりますが。それでも期待していた私は、ガッカリしました。
もっと長期、半年とか1年とか?それぐらい長期留学なら、もしかしたら、不登校が解決するかもしれないし、しないかもしれない。それは、わが家の場合分かりません。
でも、「留学をすれば不登校が改善する」と期待しているなら。たぶん違うと思います。なので、その期待だけで留学を考えているなら、一度立ち止まって欲しいのです。かかった費用とその効果が、私的には、微妙かも?と感じているからです。
ただ、留学に行かないと出来なかった経験、強制的に、自分で何とかしなきゃならない、世話役(親など)がいない毎日を数日でも経験出来たのは、やはり、この子にとっては良かったと思います。
英検会場から2回逃げた息子が、「受ける」と言った
少しばかり、やる気はでた?英語圏で生活をして、触発されたのか、英検を受けると言ってきました。これは驚きました。なぜなら息子は、それまで英検の試験会場まで行きながら、2回とも受験できずに帰ってきたことがあったからです。
もともとゼロヒャク思考の息子。前日まで試験勉強をしていない=不合格の通知を見たくない。だから会場に入った直後に抜け出して、試験を放棄したのです。
その息子が、自分から「受ける」と言ったのです。そして結果は、合格でした。
もちろん、これは留学だけのおかげではありません。幼い頃から英語が好きだったこと。英会話教室へ通っていたこと。そうした積み重ねがあってこその結果です。それでも私は、カナダで「言葉が通じない環境で、拙い英語を使いながら9日間生活できた」という経験が、「試験、受けてみよう」という気持ちにつながったのではないかと感じています。
帰国後、息子はこんなことも言っていました。「あれ(留学)乗り切れたんやから、これから、まぁ大体のことは何とかなる気がするわ。」
私は、その言葉を聞いて、それなりに留学は大変な経験だったんだなと思いました。「自分の力だけで、なんとかなった。」息子の中に、確かに何かが残ったようです。
日本を離れて初めて気づいたこと
ホームステイでは、当たり前だけど、日本とはまったく違う文化だったと言っています。食事、生活習慣、街並み、人との距離感。費用はかなり高くついたけど、行ってみないと分からないことばかりだったようです。
そして帰国後、息子が現地で一番恋しかったと語ったのは、日本のお米、そして日本の食事でした(笑)「日本のご飯、めっちゃうまい。」毎日、安価でも安定して気軽に美味しいものが食べられる。日本ってすごいと、この日本の生活にありがたみを感じずにはいられないそうです。
そして息子は、改めて気づいたそうです。「日本のお米を作ってくれている農家さんって、すごいと思う。尊敬する」ホームステイ先で日本食が恋しくなったこともあり、食べ物の向こう側にいる生産者さんのことまで思いをはせたのでしょう。感謝や尊敬の気持ちが自然と湧いたのだと思います。日本から出ないと分からないこと、あるなぁと私も改めて考えさせられました。
その後も、「次は違う国も見てみたい」と話しています。短期留学、決して良いことばかりではなく、大変なこともありましたが、それで嫌になった訳ではなく、世界へ興味を持ち、日本の良さを伝えたいなと思ったと言う息子。息子の世界は、少し広がったのかもしれません。
90万円の価値はあったのか
もし今、「もう一度90万円を払って留学させますか?」と聞かれたら、私は「はい(お金があればね(笑))」と答えます。
もちろん、90万円という金額は決して安くありません。90万円あれば、家族旅行にも行けますし、ほかの習い事に使うこともできたでしょう。それでも、あの時ほかにもっと良い選択肢があったかと考えると、やっぱり、あの留学で良かったのかな?と思ってしまいます。
息子は当日初めて会ったツアー仲間と一緒にカナダへ向かい、現地では初めて会ったホストファミリーと9日間生活しました。自分で考え、自分で行動し、困ったら自分の力で伝える。そんな毎日を、9日間積み重ねてきました。
もし家族旅行だったら、私はきっと先回りして助けていたはずです。でも留学では、それができません。だからこそ、旅行では得られないものがあったのだと思います。
わが家の結論
わが家にとって、9日間のカナダ短期留学は、不登校を解決する魔法ではありませんでした。帰国後も、学校へ通えるようになったわけではありません。
それでも、息子の世界は確実に広がりました。「自分にもできる。」そう思えた経験は、息子にとって大きな財産になったと感じています。
だから私は、「留学をすれば変わる」とは言いません。でも、「子ども自身がやってみたいと思える経験」には、大きな意味があると感じています。それは留学でなくてもいいのかもしれません。国内旅行でも、キャンプでも、ボランティアでも、何でもいい。大切なのは、親が決めた経験ではなく、子ども自身が一歩踏み出そうと思えた経験なのだと思います。
もし今、お子さんの不登校で悩み、「何かきっかけはないだろうか」と考えている方がいたら。焦らなくて大丈夫です。留学は一つの選択肢にすぎません。ご家庭に合った方法で、お子さんが「やってみたい」と思える経験を、一緒に探してみてください。
ちなみに、ISSはわが家が実際に利用したエージェントです。この記事を見つけたのは、息子の留学を終えたあとでした。読んでみると、「不登校からの留学は、全員が成功するわけではない」と、エージェントの記事なのに正直に書かれていて。留学を経験した今だからこそ、これは本音の記事だなと分かります。留学を検討している方は、ぜひ読んでみてください。
👉 不登校からのニュージーランド高校留学がおすすめな理由3つ〜留学失敗しがちなタイプも紹介(ISS留学ライフ)
👉 実際にかかった約90万円の内訳や、留学エージェントの選び方、準備したものはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
この記事が、今悩んでいる誰かの「焦らなくてもいいんだ」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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