通信制高校生の初めてのアルバイト完全ガイド|探し方・面接・辞め方まで

家計のこと

こんにちは、こかげです。

この記事では、通信制高校生(不登校経験のある子も含めて)が初めてアルバイトをするときに知っておきたいことを、探し方・応募・面接・シフト・給料・辞め方まで、ひと通りまとめました。わが家の息子の体験と、私自身が就業支援の仕事をしてきた経験をもとにお伝えします。これから初めて働くお子さん、それを見守る親御さんの参考になれば嬉しいです。

息子は通信制高校に進学後、初めてのアルバイトを始めました。その一部始終を見守る中で、「初めてだと、ここでつまずくんだな」と気づいたことがたくさんありました。同じように初めての一歩を踏み出す方に、その気づきをお届けします。

(息子がアルバイトを始めるまでの体験談は、こちらの記事に詳しく書いています)

アルバイトの探し方と、仕事の選び方

まず、どうやってアルバイトを探すか。

使ったのは、求人サイトとアプリです。「マイナビバイト」には高校生向けの特集があり、参考になりました。気になる企業があれば、その会社のホームページの求人情報も直接チェックしました。

ただ、探し始めてすぐ、息子はある壁にぶつかりました。

「自分が何の仕事ができるのか、分からへん」

そうなんですよね。働いた経験がないのだから、何ができて、何が向いているかなんて、自分でも分からない。これは多くの初めての子が悩むところだと思います。

応募する前に、その仕事を「観察」してみる

そんな時におすすめなのが、応募する前に、その仕事をしている人を少し観察してみることです。

たとえばスーパーなら、レジの人、品出しの人、カゴやカートを回収している人。それぞれが、どんな動きをして、どんなことをしているのか。実際に買い物に行ったときにでも、さりげなく見てみる。

そして、それを自分に当てはめてみる。「これなら、自分にもできそうかな?」と思えたら——応募して、採用されれば、今度はその観察した役割を、自分が担うことになるんです。

働く自分の姿を、応募の前に具体的にイメージできる。これは、ミスマッチを防ぐうえでも、とても有効な方法だと思います。

ちなみに息子が出した結論は、「とりあえず、簡単そうな仕事にする」でした。私は、それでいいと思いました。最初から自分にぴったりの仕事を探そうとすると、ハードルが上がって動けなくなる。まずは「これならできそう」というところから始めて、働くこと自体に慣れていけばいい。経験を積めば、「次はこういう仕事もやってみようかな」と、だんだん見えてくるものですから。

応募と面接、ここが一番のハードル

正直に言うと、わが家にとって一番のハードルは「応募する」その一歩でした。

求人を見つけても、そこから応募ボタンを押す、電話をかける——この最初の行動が、初めての子にはとても勇気がいります。「面接で何を聞かれるんだろう」という不安も大きいものです。

履歴書は、いらない場合もある

「履歴書を書かなきゃ」と身構えるかもしれませんが、企業によっては履歴書不要のところもあります。応募すると、面接の現場で専用の応募用紙に記入するだけ、というケースです。これは初めての子には、ぐっとハードルが下がります。

もちろん履歴書が必要な場合もありますが、今は求人サイトなどのウェブ媒体で、無料で履歴書を作成できることが多いです。手書きが苦手でも、スマホやPCで作れるので安心してください。

親の同意書が必要なことが多い

高校生がアルバイトに応募する場合、保護者の同意書が必要なことが多いです。学校によっては許可が必要な場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

面接で何を聞かれるか

多くの子が一番不安がるのが、面接です。何を聞かれるのか、見当もつかない。

一般的には、志望動機、シフトに入れる曜日や時間、通勤手段、これまでの経験などを聞かれることが多いです。難しいことを聞かれるわけではありません。とはいえ、初めてだと頭が真っ白になるもの。事前に「こう聞かれたら、こう答える」と親子で軽く練習しておくだけでも、本人の安心感がぜんぜん違います。

志望動機と「働き方の希望」を、先に固めておく

面接の前に、親子でしっかり考えておきたいのが、志望動機と、希望する働き方(シフト)です。

特に大事なのが、シフトの希望をはっきりさせておくこと。そして——無理なシフトは、きちんと断ることです。

採用されたい一心で、無理な曜日や時間を引き受けてしまう。これは初めての子がやりがちな失敗です。でも、無理なシフトは続けられません。生活リズムが崩れて、学校や体調に支障が出てしまう。結局いいことがないんです。

「断ったら採用されないかも」と不安になる気持ちも分かります。でも、無理な条件で受かっても、後で苦しくなるだけ。だから「ここは譲れない」という線は、最初に伝えておく。これも、アルバイトデビューで身につけたい大切な力だと思います。

そして、もしそれで不採用になっても——「たまたま条件が合わなかっただけ」。そう気持ちを切り替えましょう。縁がなかっただけで、あなたが否定されたわけではないんです。

「いつから働けるか」を考えておく

採用されても、すぐその日から働けるとは限りません。職場側にも受け入れの準備があるので、即日勤務になる可能性は低いです。だからこそ、「いつから働けるか」を事前に自分で考えておいて、面接で伝えて調整するとスムーズです。

面接の持ち物と、メモの大切さ

面接に持っていくのは、筆記用具とメモ。指定があれば履歴書。分からなければ、応募先に聞いて大丈夫です。

ここで、就業支援の仕事をしてきた私から、ひとつアドバイスを。

メモは、必ず持っていってください。

面接では緊張しています。だから、口頭で決めた約束(勤務開始日、シフト、持ち物など)を、あとで「あれ、どうだったっけ?」とど忘れしてしまうことが、本当によくあるんです。その場でササッとメモしておけば、後から不安になることがありません。

そしてもうひとつ。メモを取る応募者は、面接する側から見ても、印象がいいんです。「ちゃんと聞こうとしてくれている」と伝わりますから。一石二鳥ですね。

面接時の服装・身だしなみ

「面接、何を着ていけばいいの?」——これも、初めてだと迷うところです。

高校生なら、制服でもOKな場合が多いです。制服があれば、それが一番無難で間違いありません。

私服の場合は、シンプルで清潔感のあることが大事です。

  • トップス:シャツやTシャツ(無地など、柄の主張が強くないもの。色はベーシックカラーが無難)
  • ボトムス:パンツやスカート(こちらも無地など、落ち着いたもの)

派手さよりも「清潔感」。これに尽きます。そして意外と見られているのが髪型です。特に接客系のアルバイトは、清潔感のあるヘアスタイルを意識しましょう。難しく考えず、「相手に不快感を与えない、さっぱりした見た目」を心がければ大丈夫です。

シフトと働く時間の目安

固定シフトか自由シフトか。今の生活リズムに無理なく続けられるかを確認しておきましょう。

一番大切なのは、学校や学習に支障が出ない範囲にすること。初めてのアルバイトなら、週2〜3日・1日3〜5時間程度が無難です。土日にフルで入る働き方もありますが、その場合は自分の体力とよく相談してください。

「これくらいなら大丈夫かな」という感覚が、初めてだと分かりにくいもの。そんな時は、親や周りの大人にアドバイスを求めるのもいい方法です。働いた経験のある大人なら、「それは詰め込みすぎ」「それくらいなら大丈夫」と、現実的な目安を教えてくれます。

始める前に、確認しておきたいこと

仕事内容と社会のルール

「なんとなく良さそう」だけで応募すると、想像と違ってすぐに辞めることになります。仕事内容は親子で一緒に確認しておきましょう。あわせて、敬語、返事の仕方、報告・連絡・相談の大切さなど、社会の基本的なルールも事前に話しておくと安心です。

通信制高校はアルバイトOKがほとんど

全日制と違ってアルバイトを禁止していない学校がほとんどです。とはいえ念のため、学校に確認しておきましょう。

「年収の壁」に注意

アルバイト収入が一定額を超えると、本人に所得税がかかったり、親の扶養から外れたりすることがあります。いわゆる「年収の壁」です。

この基準は、2025年の税制改正で大きく変わりました。本人に所得税がかかり始めるラインは103万円から引き上げられ、19歳以上23歳未満の子については、親の扶養の範囲も収入に応じて見直されています。年齢によって適用される基準が違うため、「うちの子の年齢だと、いくらが目安なのか」を個別に確認するのが確実です。

とはいえ、週数回・1日数時間程度のアルバイトであれば、この壁を超えることはまずありません。働く時間が増えてきたら、年末が近づく前に一度、収入を確認しておきましょう。くわしくは、国税庁の扶養控除のページ(国税庁)で最新の情報を確認できます。

アルバイトをするメリット

働いてお金をもらう経験ができる。自分の時間と体力を使って、対価としてお金をもらう。この感覚は実際に経験しないと分かりません。

「社会での自分の価値」を知ることができる。学校の中だけでは見えなかった「自分がどれくらい社会で通用するか」を肌で感じられます。

いろんな人と関われる。職場には様々な年齢・背景の人がいます。学校とは違うコミュニティの中で、人との関わり方を自然と学べます。

給料は、どうやってもらうの?

初めてだと、給料の受け取り方も分からないものです。

基本は、銀行振込です。振込先に銀行の指定がある場合は、その銀行の口座開設が必要になります。近ごろは窓口に行かなくても、ネットで口座開設ができることが多いです。その際、ほとんどの場合、本人確認のための身分証明書が必要になります。

締め日と給与振込日については、採用が決まれば説明があるか、社内規定をもらえるはずです。もし分からなければ、責任者に確認しましょう。

ひとつコツを。みんな忙しく働いているので、質問するときは、事前に聞きたいことをまとめておくとスムーズです。もし「どう聞けばいいか分からない」という時は、AIに相談して、聞き方を整理してもらうのも今どきの手ですね(笑)。

もし、辞めたくなったら

「合わなかったら、辞めてもいい」。私はそう思っています。では、実際に辞めるときはどうすればいいか。

まずは責任者に、事前に日にちを決めて、退職したい旨を伝えます。これが基本です。言い出しにくくても、必ず自分の口で伝えること。これが最低限のルールであり、礼儀です。

短期間で辞める場合、苦言を言われることもあるかもしれません。でも、それも一つの経験です。「今後、仕事を探すときに役立つ経験ができた」と、ポジティブに捉えましょう。

そしてもうひとつ、おすすめしたいこと。「どうして合わなかったのか」を、自分なりに言語化してみることです。仕事内容なのか、人間関係なのか、時間帯なのか。それが分かると、次の仕事選びに必ず活きますし、自己理解も深まります。

無断欠勤や遅刻をせずに勤め上げられたなら、あなたはもう立派な社会人です。胸を張っていい。もし仮に、無断欠勤や遅刻をしてしまったとしても——「次はどうすればいいか」を考えられるなら、人として十分に成長しています。失敗そのものより、そこから何を学ぶかが大事なんです。

初めてのアルバイト、受からないこともある

これも伝えておきたいこと。高校生・未経験・初めてのバイトは、採用されにくいケースもあります。

就業支援の仕事をしていた経験からも感じるのですが——採用の見送りは、応募者の能力や人柄だけで決まるわけではありません。「たまたまその時間帯に人が足りていた」「条件が合わなかった」など、タイミングや状況によることがほとんどです。

見送りになっても、気にしなくて大丈夫。縁がなかっただけ。次にいきましょう。

最後に伝えたいこと

初めてのアルバイト。

応募すること。自分が「働く」という一歩を踏み出すこと。面接を受けること。採用になること。不採用になること。実際に働くこと。お給料をもらうこと。職場の人と協力して仕事を進めること。コミュニケーションをとること。そして、退職すること。

その全部が、大事な経験です。

たとえ合わない職場や仕事だったとしても——やってみなければ、ずっと分からないままだったんです。「違うな」と思えば、次に進めばいい。それだけのことです。

大人だって、合わない職場を早期に辞めることは、いくらでもあります。仕事で失敗することも、当たり前にあります。

だから、初めてアルバイトをする高校生のあなたも、失敗したからといって「自分はダメだ」なんて思う必要は、まったくありません。

「じゃあ次、どうする?」「次は失敗しないために、どうすればいい?」——そう考えられるなら、それは本当に、素晴らしいことです。

その一歩を踏み出そうとしているあなたを、心から応援しています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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