こんにちは、こかげです。
息子は中学1年生の秋から不登校でした。学習面については、やはり悩みますよね。私も例外ではなく、ずっと悩んでいました。
「学校に行けていなくても、せめて勉強だけはしてほしい」
「もしかしたら高校生になれば通えるかもしれない。その時のためにも学習は続けてほしい」
そう思って、手を変え品を変え、なんとか勉強させようとしていました。当時は本当に、本当に必死でした。
でも、過去の記事にも書いた通り、その努力のほとんどは空回りでした(笑)。
タブレット学習は完璧に工作されていた
特に驚いたのがタブレット学習です。
本人はちゃんと取り組んでいるように見せかけて、実際には「やったように見える操作」をしていたんです。後になって、本人が白状しました。
その手口が、なかなか巧妙でした(笑)。
まず、過去にやった問題の画面をスクショで撮りためておく。そして毎日、その中からランダムに1枚選んで「今日やったこと」としてLINEで私に送ってくる。
……いやもう、その発想力よ(笑)。
正直、一枚一枚きちんと確認すれば見抜けたかもしれません。でも当時は仕事もあって、そこまで細かくチェックする時間がありませんでした。まんまと信じていたわけです。
タブレット学習って、動画や授業を流しっぱなしにしても進むし、とりあえず最後まで再生して完了すれば「やったこと」になってしまう。極端な話、ゲームをしながら片手間で操作することもできてしまうんです。
つまり、本人に「学びたい」という気持ちがなければ、どんな教材も意味をなさない。このとき、痛いほど思い知りました。
ホンマに腹が立ちました(笑)。当時はかなりショックでしたが、今となっては笑い話です。
そして同時に、「その工作能力、別のところで発揮してくれへん?」とも思いました(笑)。
それにしても、なかなかのお金を使いました。今思えば、そのお金で美容施術でも受けておけば良かったかもしれません(笑)。
当時の私は「不登校保護者レベル1」
あの頃の私は、不登校という世界に足を踏み入れたばかり。いわば「不登校保護者レベル1」でした。
「とにかく学習だけは続けさせないと!」そう思い込んでいましたし、息子の工作ごときには負けないぞ、と本気で戦っていました(笑)。
今振り返ると、完全に空回りしていた部分も多かったと思います。
家庭学習がダメなら教室へ
家庭学習がうまくいかないなら、今度は外部の力を借りようと考えました。実際に利用したのは次の2つです。
- トライ中等部(フリースクール)
- 東進衛星予備校
トライ中等部(フリースクール)
トライ中等部には約3か月通いました。まずは2か月のお試しプランからスタート。設備費3,300円+スタート講習44,000円で、家庭教師の授業が8回付いていました。
入会時の説明では、
- 元の中学校へ復帰することを目標にする
- 出席認定のために中学校と連携する
というお話があり、そこに魅力を感じました。
ただ、実際に通い始めると気になることもありました。
家庭教師側の都合で、前日と当日にそれぞれ授業キャンセルが発生。さらにトライアル終了の1週間前になって、「残りの授業を消化するため、最終日に2コマ連続で受けてほしい」と教室長から連絡がありました。
もちろん、私たちが利用した教室やタイミングとの相性もあったと思います。ただ、当時のわが家にとっては安心して続けることが難しいと感じ、退会を決めました。
東進衛星予備校
東進衛星予備校には約2か月通いました。模試を受けた流れで入学したため、入学金は無料。中学3年数学の講座パックを購入し、費用は約48,000円でした。
良かったのは、
- 静かで清潔な学習環境
- 自分のペースで進められる映像授業
この2点です。
一方で、不登校への理解や知識はほとんど感じられませんでした。校長先生は「少しプレッシャーをかけてでも前へ進ませる」という考え方だったように思います。
もちろん、そのスタイルを求めるご家庭もたくさんあると思います。ただ、息子には合いませんでした。
特別な対応を求めていたわけではありません。東進が提供しているサービスと、わが家が求めていたものがシンプルにミスマッチだったのだと思います。
知人の高校生保護者からは、以前から東進の良い評判ばかり聞いていました。だからこそ、「ここなら息子もなんとかなるかもしれない」そう期待してしまったんです。
今振り返ると、私は藁にもすがる思いだったのだと思います。
これから利用を考えている方へ
どんなサービスを利用する場合でも、できればトライアル制度や小さな契約から始めることをおすすめします。実際に利用してみないと、その子に合うかどうかは分かりません。合わないサービスを無理に続けるより、今の自分たちにフィットする場所を探す方が大切です。
とはいえ、その「合う場所探し」が本当に大変なんですけどね(笑)。
今だから思うこと
今振り返ると、不登校が始まったばかりのあの頃、私は学習面ばかりに目を向けていました。
でも今なら、勉強をさせることに焦るよりも、学校に行っていないからこそできる体験に、もっと時間やお金を使えば良かったと思っています。
学習は、本人にやる気がなければ本当に進みません。親がどれだけ環境を整えても、教材を用意しても、本人の「学びたい」という気持ちがなければ難しいものだと痛感しました。
だからこそ、勉強そのものをさせることよりも、「知りたい」「やってみたい」「学んでみたい」と思えるきっかけづくりの方が、ずっと大切だったのかもしれません。
(その後、息子は自分から国家資格に挑戦するようになりました。やりたいと思ったことには自分から動く、その姿はこちらの記事に書いています)
それは、息子のためではなく、私のためだった
もうひとつ、当時の私と息子は、完全に「管理する側」と「される側」の関係になっていました。
やったか、やっていないか。毎日それを監視して、確認して、問い詰める。今思えば、親子というより、上下関係。監視する者とされる者のようでした。
でも、この関係では何も良くならないんですよね。子どもは隠すのが上手くなるだけ(スクショ工作がまさにそれです・笑)。そして親子の信頼は、どんどん削れていく。
そして今になって思うのは、あの頃の焦りには、私自身の心を守りたいという気持ちも混ざっていたということです。
表向きの理由は、こうでした。「学習さえ続けていれば、いつか学校に戻りたいと思った時、問題なく戻れる」。だから勉強だけは、と。
でも、本当はそれだけじゃなかった。
息子が「勉強している」という事実が、不登校という大きな不安を抱える私自身を、なんとか支えてくれていたんです。「うちの子、できていることもある」。そう実感したかった。学習は、息子のためであると同時に、私自身の不安を紛らわせるための杖でもあったのだと思います。
だから、その杖が「工作」だったと分かった時、あんなにショックだったのかもしれませんね(笑)。
ある時、ふと気づいてしまったんです。
私はあの頃、息子の不安ではなく、自分の不安を解消するために動いていたんだ、と。
「勉強させなきゃ」と必死になっていたのは、息子のためのようでいて、本当はただ、自分が安心したかっただけ。子どもの心ではなく、自分の心を守ろうとしていた。
そう気づいたときは、正直、ちょっと情けなくて落ち込みました。でも、気づけたことが、たぶん最初の一歩だったんだと思います。
そこからやっと、「息子は今、何を感じているんだろう」と、子どもの側に立って考えられるようになっていきました。そして、もっと早く同じ目線で話せる関係になるべきだったと。「やらせる・やらされる」ではなく、横に並んで一緒に考える関係に。
レベル1だった私は、今
では、あの頃「レベル1」だった私は、今どうなったのか。
正直に言うと、最高レベルが99だとしたら、私はまだまだ道半ばです。
今でも、息子を完全に信じ切ることはできていません。すぐに口を出したくなるし、介入したくなる。「ちゃんとやってるの?」と言いそうになる自分が、しょっちゅう顔を出します。
ただ、少しだけ、できるようになったことがあります。
それは、その気持ちにブレーキをかけること。「コントロールしようとしてないか?」と、自分で自分を止められるようになってきました。完璧にはほど遠いけれど、以前よりは自制できている。
正直に白状すると、私はきっと、子どもの手をいつまでも離せない親なのだと思います(笑)。
きっとこの人生が終わるまでに、レベル99にはなれないでしょう。それでも、少しずつ、レベル上げに精進しています。
最後に
毎回同じことを言っていますが、不登校の理由は本当に千差万別です。わが家の経験が、誰かの正解になるわけではありません。
これはあくまで、「この家庭はこうだったんだな」という一例です。気軽に読んでいただけたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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